不登校児童・生徒さんの多くが何らかの発達の問題を抱えているということは以前から知られていました。

鳥取県の調査では不登校児童の約35%、不登校生徒約60%が学習障害であることが示されています(小林, 2002)。発達性ディスレクシアの児童生徒が不登校の理由として報告した場面は、「学習場面」が50%で圧倒的に多く、続いて「対人場面」が30%でした。学習不振を示す子ども達は、学校生活そのものに強い不安や葛藤を感じているのです。

発達性ディスレクシアの子ども達は学習内容を理解していても読んだり書いたりすることが苦手で、十分に実力を発揮することができません。よって「自分は本当は頭が悪くないのにみんなは自分のことをバカだと思っている」と感じることで、抑うつ状態になったり、他者からの評価に過敏になったりするのです。